☆道賞について考えましょう
カタンにちょっと慣れてきたら、道賞を遠慮するようになってきます。
途中で貰っても逆転されちゃうし、奪い合いやってると他のことが
一切出来なくなって、何時の間にかゲームに負けてるなんてこともありますし。
自分が8点になったら欲しい、ってのが正直なところなんじゃないでしょうか?
ですが、他の人が道賞を取って勝ちってシナリオが見え隠れしてる場合、
そのときに1番点数の低い人に道賞を管理してもらい、預かってもらいたいものです。
実際、どこのカタン戦術論でもゲームサークルでも、
道賞は最下位のプレイヤーに渡せ
このように唱えられておりますし、これ自体は決して間違っていません。
ですがね、本当にそうでしょうか?
もし私が4点で、他のプレイヤーから道賞を預かるようお願いされたら、拒否しますよ。
5点でも拒否しますね。
5点で他プレイヤーからかなりの資源量を融通してくれるってことなら、
イヤイヤ預かるかもしれません。
6点で道2本分くらい貰えるなら、働いてもいいかなって思いますが。
別にワガママで言ってるわけではないんです。
道賞を預かっても勝ち目が無いからなんですよ。
他のプレイヤーのために働いてはいますが、これ以下の条件で道賞を貰っても、
間違いなく勝率は0.0n%でしょう。
4点が6点になっても、勝てないんです。
が、6点が8点になるのであれば、勝率は期待できる数字になります。
紛れがあれば、2点くらいは何とかなることってありますから。
自分に勝ち目が無いのに、他プレイヤーのためだけに働く行為は、
自己犠牲でしかなく、さらにゲームにすら参加できていないんです。
では、どうすればいいのでしょう?
答えは簡単で、勝ちが見えているプレイヤーがいる段階で、
まだ4点のプレイヤーがいること自体が問題なのです。
他のプレイヤーはもっと前の段階で、このプレイヤーに対して
資源を融通し、あと1点〜2点分の底上げをすべきだったのです。
それがされていれば、このプレイヤーもゲームに参加できますし、
マルチゲームとして成立することができます。
初期配置のとき、
・街の建設
・港の入手
この2つを最初の目標としております。
最短でこれを果たすと4点。
だいたい一息入れることができます。
そこまで来たら、全員の状況を見渡してみてください。
まだ2点や3点の人がいたら、自分の資源を放出して、
その人達の開拓を手助けし、街や港を利用できるようにしてあげましょう。
そうすれば、そこからは自力で6点に伸びるのはそんなに難しくないことですから。
ひょっとして、損なことをしていると思ってませんか?
確かに一時的に損をしているように見えるかもしれませんが、
これは全然損な行為ではなく、得なことなんですよ。
出遅れているプレイヤーをトップ争いに引き入れることは、
他プレイヤーへの大きな牽制になりますし、相手がもし恩義に感じてくれていたら、
交渉で助けてくれるかもしれません。
この時点での交渉ですから、かなり勝負を左右するものにもなってきます。
これらのアドバンテージを手に入れるために、一時的に資源を放出することって、
本当に損ですか?
占有率というものがあります。
ゲーム終了時の自分の点数÷全体の点数で導き出すことができます。
私はこの分母となる、全体の点数に着目しています。
自分でゲームをする場合、分母の目標は35に設定してます。
これは10点、9点、8点、8点で達成することができる数字ですね。
このくらいのゲームであれば、誰が勝ってもおかしくありませんし、
おそらく全員に一度は勝機があったはずです。
こういうゲームがカタンではベストでしょう。
分母が30では、2人はゲームをさせてもらってないでしょうし、
それ以下のゲームはマルチゲームですらなく、ただの暴力です。