ディプロマシー ルール詳細

当日のレギュレーションですが、
9時の段階で簡単なインストを行います。
スタートは9時半くらいを予定しております。
最初の交渉ターンは30分。
それ以降は15分を目安とします。
ただし、ここは皆さんの希望に沿います。
20分欲しいとか、10分でいいとか、希望がありましたら受け付けます。
尚、命令書の記載は5分でいきたいと思います。

昼食については、各自持ち込まれても構いませんし、
近所にコンビニ等もありますので、買い出しに行く時間を
作ることも可能ですので、当日決めましょう。
この移動中に交渉をしたり、コンビニ等で賄賂を渡すのは禁止です。

そして9時半の段階で会場入りしていない場合、
見学者にプレイを代わってもらいますのでそのつもりで。
ちなみに、国決めは9時15分を予定しています。

また、折角ですので秘蔵されているディプロマシーの持ち込みも
よろしくお願いいたします。
さすがに1セットだけではゲームにならないだろうとも思われますので。


ディプロマシーがサークル破壊ゲームである
要因の1つは、ルールの解釈で揉める点にもあります。
そこでここに明記しておくことにより、
不明瞭な点を解消しておきたく思います。
ここから先については、読まなくても構いません。
ただ、知っておくと有利なことはたくさん書いてあります。
そして「ちゃんと事前に書いておいたでしょ?」と
言質を取ることができる点がとても大きいのですが・・・
わかりやすく言いますと、保険契約の裏書きみたいなものだと
思っていただけるとよろしいかと。


ディプロマシーとは?

1901年のヨーロッパが舞台です。
プレイヤーは7つの国に分かれてそれぞれを担当し、
覇権を争います。

ターンは年に2回。
春と秋です。
プレイヤーはそれぞれに命令書を提出するだけです。
その命令書を作成するために、各国間で交渉をします。
この交渉こそが、このゲームの醍醐味でしょう。
テーマは「同盟と裏切り」でしょうか!?

秋のターンが終了した時点で、各国は軍隊が増減します。
これはその時点で各国が保持している補給都市の数です。
各国は減らす場合は対象の軍、増える場合は
増やしたい地域と増やしたい兵科(海軍/陸軍)を明記します。
ただし、増やせるのはゲームスタート時に自国が保有している
都市に限ります。
その都市に軍隊が駐留している場合は、増やすことはできません。
(StPに海軍が増える場合は、どちらの海岸かの明記も忘れずに)

ゲーム終了は、1つの国が18ヶ所以上の補給都市を
確保した場合と、23ヶ所以上の補給都市を有する国同士が
終戦を締結した場合に発生します。
後者については、命令書のメモ欄に「○○国、××国と
終戦を締結」との文言を入れておいてください。
それぞれの国が同じ内容を記載していた場合、
終戦が宣言され、ゲーム終了となります。


命令書について

厳しく判定します。
スペルミスやサポートについて、少しでも間違っているものは
全てミスと判断し、維持扱いとします。
これは将来の揉め事を回避する意味で、重要な点ですから。

各項目の前、命令書の表記法を記しておきます。
命令書は英語、日本語どちらでも構いません。
混じっていても結構です。


これから説明に入りますが、おそらく地図がないと
全く意味のわからないものになるかもしれません。
その場合はhttp://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/p/pdf-moe/20080510/20080510134328.png
こちらなどを手元に置かれますと、わかりやすいのではないでしょうか?



維持

F Bla H
海軍 黒海 維持

維持については、特筆すべき点はないので以上。



移動

A Mos M War
陸軍 モスクワ 移動 ワルシャワ

陸軍は内陸、海岸を移動できます。
海軍は海岸、海上を移動できます。
ですから、陸軍は海上、海軍は内陸には移動できません。
これは後述の支援についても同様です。


イギリス
A Nwy M Swe
陸軍 ノルウェー 移動 スウェーデン

ロシア
A Swe M Nwy
陸軍 スウェーデン 移動 ノルウェー

このような命令が出された場合、場所が入れ替わるのではなく、
お互いの軍は元の位置に戻ります。


海軍の特殊な移動

F MAt M Spa sc
海軍 中大西洋 移動 スペイン南岸

Spa(スペイン)、Bul(ブルガリア)、StP(サンクトペテルブルク)には
2つの海岸が存在し、海軍はどちらかにしか移動できません。

Kie(キール)には運河があるため、海軍はHol(オランダ)→Kie→Ber(ベルリン)と
移動可能です。
もちろんBerからHolへ2ターンかけて抜けることも可能です。
Con(コンスタンティノーブル)には川が流れており、Bla(黒海)と
Aeg(エーゲ海)を繋いでいます。
こちらも海軍が2ターンかけて移動することが可能です。



スタンドオフ

F Lon M Nth
海軍 ロンドン 移動 北海
F Nwy M Nth
海軍 ノルウェー 移動 北海

ディプロマシーは、1つの地域に1つの軍しか駐留できません。
よって同じ地域への移動が異なる軍によって命令された場合、
この命令はキャンセルとなり、軍は元の地域に戻されます。
本来はこうやって勢力争いが行われるわけですが、
自軍によって恣意的に起こすことも可能です。
さらに、

A StP M Nwy
陸軍 サンクトペテルブルグ 移動 ノルウェー

この移動命令が出されていた場合は、
こちらもスタンドオフの影響を受け、元の位置に戻されます。



支援

支援がこのゲームの肝です。
支援を制するものはディプロマシーを制するかもしれないくらい重要です。


A Gre M Bul
陸軍 ギリシャ 移動 ブルガリア
A Ser S (Gre M Bul)
陸軍 セルビア 支援 (ギリシャ 移動 ブルガリア)

支援することで、兵力を増加して他地域に攻め込むことができます。
この移動が成功すれば、Greの陸軍はBulに移動し、
Serの陸軍はそのままとなります。


A Bel M Hol
陸軍 ベルギー 移動 オランダ
F Kie S (Bel M Hol)
海軍 キール 支援(ベルギー 移動 オランダ)

隣接していない2つの軍でも、目標とする地域に
隣接しているのであれば、支援は可能です。


オーストリア=ハンガリー
A Bud M Rum
陸軍 ブタペスト 移動 ルーマニア
A Ser S (Bud M Rum)
陸軍 セルビア 支援 (ブタペスト 移動 ルーマニア)

トルコ
A Bul M Ser
陸軍 ブルガリア 移動 セルビア

ロシア
F Sev M Rum
海軍 セバストポリ 移動 ルーマニア

こういうバッティングもあります。
オーストリア=ハンガリーはBudからRumへの移動に、
Serの陸軍を支援につけました。
が、トルコの移動により、この支援は消えてしまいます。
これを「支援カット」と呼びます。
支援がカットされた軍は、そのまま維持扱いとなります。
このため、BudからRumへは通常移動となり、
ロシアの移動とスタンドオフが発生。
両軍は元の場所に戻ります。
もしトルコの移動がなければ、Rumは2対1となり、
オーストリア=ハンガリーの移動は成立。
ロシアの海軍は敗退し、退却フェイズに移行します。


ドイツ
A Mun M Tyr
陸軍 ミュンヘン 移動 チロル

オーストリア=ハンガリー
A Vie S (Mun M Tyr)<ドイツ>
陸軍 ウィーン 支援 (ミュンヘン 移動 チロル)<ドイツ>

このように、他国の軍隊を支援することも可能です。


A Rum S Bul
陸軍 ルーマニア 支援 ブルガリア
A Bul S Rum
陸軍 ブルガリア 支援 ルーマニア

2つの軍隊がお互いを支援しています。
これを「相互支援」といい、非常に強力な防御です。
ここを突破するためには、軍隊が最低3つ必要ですから。



輸送

A Lon M Bel
陸軍 ロンドン 移動 ベルギー
F Nth C (Lon M Bel)
海軍 北海 輸送 (ロンドン 移動 ベルギー)

海軍は1ターンに陸軍1部隊を輸送させることが可能です。
輸送できる陸軍は、移動命令が出されている部隊のみです。


A Edi M StP
陸軍 エディンバラ 移動 サンクトペテルブルグ
F Nrg C (Edi M StP)
海軍 ノルウェー海 輸送 (エディンバラ 移動 サンクトペテルブルグ)
F Bar C (Edi M StP)
海軍 バレンツ海 輸送 (エディンバラ 移動 サンクトペテルブルグ)

このような命令を出すと、Ediの陸軍が1ターンでStPまで移動します。
輸送のコマンドは、様々な意味で戦略の幅を広げます。


イギリス
A Lon M Bel
陸軍 ロンドン 移動 ベルギー
F Nth C (A Lon M Bel)
海軍 北海 輸送 (ロンドン 移動 ベルギー)

フランス
A Bel M Lon
陸軍 ベルギー 移動 ロンドン
F Eng C (Bel M Lon)
海軍 イギリス海峡 輸送 (ベルギー 移動 ロンドン)

この移動はお互いの位置が入れ替わっているため、
両方の輸送が成功しております。


イギリス
A Lon M Bel
陸軍 ロンドン 移動 ベルギー
F Nth C (Lon M Bel)
海軍 北海 輸送 (ロンドン 移動 ベルギー)

ドイツ
F Ska M Nth
海軍 スカゲラク海峡 移動 北海
F Den S (Ska M Nth)
海軍 デンマーク 支援 (スカゲラク海峡 移動 北海)

イギリスは輸送の命令を出していますが、
ドイツによって輸送すべき海軍が敗北しております。
よって、陸軍の輸送は失敗となり、海軍も退却フェイズに移行します。
もしDenからの支援がなかったら、
通常のスタンドオフ扱いとなり、イギリスの海軍は
移動しませんので、輸送は成功となります。
或いは、イギリスが

F Ing C (Lon M Bel)
海軍 イギリス海峡 輸送 (ロンドン 移動 ベルギー)

という命令を追加していれば、陸軍の輸送は成功となります。


イギリス
A Lon M Den
陸軍 ロンドン 移動 デンマーク
F Nth C (Lon M Den)
海軍 北海 輸送 (ロンドン 移動 デンマーク)

ドイツ
F Ska M Nth
海軍 スカゲラク海峡 移動 北海
F Den S (Ska M Nth)
海軍 デンマーク 支援 (スカゲラク海峡 移動 北海)

先ほどと似た命令ですが、イギリスの陸軍はDenを目指しています。
”支援は、支援を行っているユニットが、支援を与えた先の地域以外から
攻撃された場合にカットされる”というルールと、
”輸送を行っている海軍の撃退は、輸送を失敗させる”というルールが
バッティングした特殊な例です。
これにより、『輸送された攻撃は、輸送に必要な海軍ユニットに対する攻撃を
行っているユニットに対する攻撃の支援をカットすることができない』というルールが
誕生したため、Skaの海軍はNthに移動。Lonの陸軍は移動失敗。
Nthの海軍は退却フェイズに移行します。



退却

軍隊が敗退した場合、退却フェイズにて移動します。
移動先は該当地域に隣接している、軍隊が存在しない地域です。
ただし、敵軍が進行してきた地域は選択できませんし、
スタンドオフが発生した空白地域も指定できません。
移動先が存在しなかった場合は、軍隊は解体されます。



※以上のルールは、下記サイトを参考にしております。

http://www2.plala.or.jp/cdp/diplo/rule/




ギブアップ

これはルールブックには記載されていない件ですが。
もうこれ以上ゲームを続けたくない。
ここからの逆転は不可能と感じましたら、
命令書のメモ欄に「ギブアップ」と記載してください。
ゲームから脱落し、余ってる人たちや見学してる人たちと
別のゲームに興じたりしててくださいませ。