☆カード戦術の対処法

最近流行しているのが、このカード戦術です。
最初から道や家を建てず、ひたすらカードを引きます。
他プレイヤーが4〜5点になったところで、
買ったカードを使いながら道や家、街を建てていきます。
ソルジャー(騎士)や街道、収穫(発見)などを使いながらの開拓なので、
自分のところに盗賊はいないし、カードの補助を受けながらの
開拓はかなり楽な展開になります。
しかも自分で騎士賞はほぼ手中にしておりますので、
道賞ほど危険性が無く、安全にゲームが進められます。

それでは、こういった戦術のプレイヤーにはどう対処したらいいでしょうか?


・開拓地を奪え

最初から開拓をしないということは、その開拓予定地は
蹂躙されても対処ができないということです。
道をハネたり、近くに家を建てたりして、
後からは開拓ができないようにしてしまいましょう。
カタンはカードだけ引いていれば勝てるゲームではありません。
仮にポイント5点+騎士賞を獲得したとして、初期配置の2点を足しても9点にしかなりません。
道+家か、街を作らないと勝てないようになっております。

・伏せカードは1ポイントだと思え

これはカタンの定石です。
開拓を全くせずにカードを3枚買っていたら、
そのプレイヤーは5点だと思われても文句は言えません。
中盤では充分に盗賊の配置対象となります。

・隠し得点を晒せ

開拓をせずにカードをたくさん購入し、
『私まだ2点だから』などと口走るプレイヤーがおりますが、
相手が素人でなければ通用しません。
こういうプレイヤーに対しては、カードを公開させてしまいましょう。
一番簡単なのは、盗賊を置くことです。
おそらくソルジャーで移動させるでしょうが、しつこく置いておけば、
そのうちソルジャーを3枚公開し、2点追加となります。
これで4点確定。
他のプレイヤーが3〜4点であり、まだ伏せカードがあるようなら、
さらに盗賊を移動させます。
確かにソルジャーは公開されましたが、他のカードは
本当にポイントの可能性が高くなりましたのでね。
これならプレイヤーの中に素人が入っていても、
容易に状況を理解できるのではないでしょうか?

それから、盗賊を置く場所はカードに関係するポイント(羊、麦、鉄)が有効です。
もしソルジャーが切れて、そこに盗賊が居続ける場合、
カードが引けなくなりますので。

・交渉に乗らない

この戦法は、木や土が生産できないか、できても
非常に薄い状態になっていることが多々あります。
初期配置の家2軒を街にして、騎士賞を貰っても、あと4点必要です。
4枚ポイントカードが引ければいいですが、そんな展開は滅多にないでしょう。
ですから、道+家で開拓をしなければなりませんが、
そのためには木や土が必要です。
交渉で得たいところですが、他プレイヤーが協力しなければ、
自分で貿易をしながら作っていくか、ソルジャーで奪うしかありません。
これは非常にリスクを伴い、苦しい状況となります。
逆に、3軒目の家を建てることができたら、
街には労なくできますので、街3軒+騎士賞となり、
あと2点はポイントでもいいし、街道を持っていれば道賞も見えますし、
家をもう一軒建設することも可能です。
この戦法は、3軒目の家が分水嶺でもあるんです。

・羊が無いとカードが引けない

港が無い状態で、羊5枚と麦1枚でカードを買うプレイヤーは
そんなに珍しくありません。
が、麦1枚と鉄5枚だったら、果たしてカードを買うでしょうか?
まず殆どのプレイヤーは、カードが買えないでしょう。
それは、もう1枚麦が入れば街ができますし、
鉄は売ることも可能ですから。
それを4:1で羊にしてまでカードにはいきづらいものなんです。

また、麦が5枚で鉄1枚でもカードは躊躇してしまいます。
麦も売れる場合がありますし、麦4枚を羊1枚に交換するのは
かなり効率が悪いように思えてしまいます。

つまり、カード戦術の人にとって、羊が無い状態というのは
かなり苦しい展開となります。
麦や鉄を羊に交換するのは”勿体無い”って気持ちがまず先走ってしまいますので。
それに、羊なんていつでも交渉で貰えるって気持ちが
どこかにあるんですよね。
5つの資源の中で、一番安く見られているのが羊ですから。

というわけで、カード戦術の人が一番大事にしなければならないのが
羊なんだってことが、ここでわかります。
勿論、もう街を建てるところもなく、誰とも交渉できそうにないと思ったら、
無理矢理にでもカードを買うケースはありますし、
麦や鉄を軽視していいってことではありませんよ。


今までカタンをやってきて、一番楽な勝ち方は、
街2軒+家2軒くらいの開拓をしておいて、
カードを購入して騎士賞を宣言し、ポイントを2枚引くか、
隙を見て道賞を取るか、地道に2点分の開拓を行うという
パターンのどれかだと思われます。
この戦法は、開拓→カードという流れを逆にしたもので、
最初にいかにカードを溜め込み、中盤はそれを消費しながら
開拓をすすめられるかが勝負になります。


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