プエルトリコに強くなろう


アタマを悩ませるゲームはいろいろありますが、
このゲームもかなり難解です。
1度プレイしただけではワケが判らないかもしれませんが、
3回プレイしたら虜になります。
かく言う私もその1人ですけど・・・

ダイスもカードも使わないため、
このゲームには運の要素が極めて少なくなっています。
そのため、棋譜というものが存在したり、
幾多の戦法が生まれたりしております。
まだまだ発展を遂げる余地は様々にあるゲームですが、
ここでは今まで私が携わってきた中のことを
紹介していきたいと思います。

だけどプエルトリコのことを書く以上、
やっぱここにはリンク貼っておきたいです。

プエルトリコ学問所

本気で勉強になります。
私もログっておりますし。


◎棋譜を取ろう

 記録を残しておくと、ゲーム終了時に反省もできますし、
 1つ1つのプレイについての討論もできます。
 ネット上に掲載しておけば、閲覧者も検討に加われますね。
 自分でボードを持っていれば、その通りに並べて研究もできますね。


プエルトリコ棋譜一覧


◎自分の意見を発言してみよう

プエルトリコ(2ちゃんねる)



○戦法は基本的には2つしかない


 この2つは、建築型と出荷型です。
 バランス型というのも存在しますが、
 よほど慣れないとこれでは勝ちきれません。
 
♯建築型
 
 売値の高い作物(コーヒーやタバコ)を生産し、
 売ってお金を得、高価な建物を建築して
 勝ちを狙う戦法です。
 最初は勝利ポイントが溜まりにくいですが、
 10金の建物にはボーナスポイントもつきますので、
 途中で負けていると思っても、ボーナスで
 逆転ってケースも多々見られます。
 
 買っておきたい建物は、
 どうしても・・・工場、ギルドホール、港
 あると便利・・小さな市場、建築小屋、小さな倉庫
 無いよりは・・・造船所、商館、大きな市場


#出荷型

 売値の安い作物(コーンやインディゴ)を生産し、
 船に乗せて出荷させ、勝利ポイントを得る戦法です。
 直接勝利点に結びつくので、建築型に比べて
 単純かもしれません。
 終始お金に縁が無く、常にぴーぴーしております。
 勝利点が無くなってゲーム終了って場合は、
 出荷型プレイヤーの勝利と考えてよいでしょう。

 買っておきたい建物は、
 どうしても・・・小さな倉庫、港、造船所
 あると便利・・・農地、病院(宿屋)、税関
 無いよりは・・・小さい市場、工場、公邸


○仲間を作りましょう

 建築型、出荷型とも自分ひとりでは
 なかなか勝てません。
 同じ戦法で勝とうとする仲間を作りましょう。
 それにより、監督⇒船長や監督⇒商人という
 コンボが生まれます。
 以前、私は1人でコーン6個生産体制を
 確立しておりましたが、他のプレイヤーが
 建築型だったため、監督しても誰も船長を
 選んでくれず、負けたことがあります。
 
 4人でプレイしていたら、建築型2人と
 出荷型2人って形で戦うのが
 バランスが取れていて良いと思うのですが。

 特に出荷型で勝とうとする場合、仲間の出荷型プレイヤーは
 最重要課題であり、必須条件です。
 居ないと勝てないと言っても過言ではありません。
 もし出荷型プレイヤーが勝った棋譜を見る機会がありましたら、
 必ず協力しているプレイヤーがいるはずです。

 
○3番手プレイヤーはちょっと有利

 1番手、2番手プレイヤーは開拓者、建築家を
 選ぶ確率がかなりあります。
 先に開拓者が選ばれて、自分で砂糖が拾えたらラッキー。
 次の建築家で小砂糖工場を購入し、
 自分のターンで市長を選択。
 他プレイヤーはコーンや採石場、建築物が
 稼動しますが、3番手は砂糖が既に生産体制に
 入っており、監督⇒商人と動ければ
 大きなアドバンテージを手にできます。
 第1巡で砂糖を生産できるのは、3番手プレイヤーのみの特権です。
 

○建築型は転向可能

 通常は建築型VS出荷型という構図が出来上がりますが、
 その中で建築型<出荷型となることも
 しばしばあります。
 その場合、建築型プレイヤーは出荷型プレイヤーに
 転向することも可能です。
 お金は持っておりますので、タバコ3個生産体制で
 港や造船所購入って手段もアリです。

 但し、出荷型プレイヤーは建築型には
 転向できません。
 コーンやインディゴを売ったところで、
 大きな収入は期待できないからです。
 またお金がありませんので、この状態から
 タバコやコーヒーの工場を購入するのは
 大きなハンデとなってしまいます。


△最初に建築しない建築型


 小さい市場は、コスト1で建築ができます。
 この建物のメリットは、序盤から終盤まで
 効果が持続できることと、コストパフォーマンスが
 素晴らしい点にあります。
 そのため、建築型に取らせないという目的で
 出荷型プレイヤーが購入するケースも有り得ます。
 これを逆手に取って、最初に建築をしない建築型という
 プレイも可能となるのです。
 
 1巡目にタバコのタイルが取れたら、
 自分の親で金鉱堀りをしておいて、
 次の親でタバコ工場建築って戦法です。
 自分が2番手だとやりやすいのですが、
 最初に売るってのはなかなか難しいですね。


○1巡目から監督

 4番手のプレイヤーが、1巡目から監督する
 パターンもたまに有り得ます。
 3番手プレイヤーがコーン1個しか生産できないのであれば、
 これは悪くない選択です。
 また、自分が出荷型を志向しているのであれば、
 最初から監督をプレイすることによって、
 他のプレイヤーが監督を選びやすい雰囲気を
 作ることができます。


△売り物がバッティングしたら商館

 建築型をプレイする場合、対象の作物は
 コーヒーとタバコです。
 砂糖ではちょっとパンチ力が弱すぎます。
 基本的には、他の建築型とバッティングしない
 作物を生産すべきですので、1人がコーヒーなら
 もう1人はタバコを生産します。

 ですが、コーヒーやタバコの売りを阻止するため、
 上家が同じ作物を生産するというのが最近の流行です。
 これに対抗する意味で商館というのがスタンダードでしたが、
 現在では生産物を増やした方がよい、とされています。
 コーヒーを重ねられたらタバコを生産し、売れなかった作物は
 出荷して勝利ポイントを稼いだ方がいいでしょう。


○奪い合う港


 出荷型でも建築型でも、どうしても欲しいのが港です。
 作物1種類出荷する毎に1勝利ポイントはオイシイです。
 以前は出荷型の建物と思われていましたが、
 多品種少量生産の建築型には格好の建物と認知されました。
 既に工場<港と評価するプレイヤーも少なくありません。
 お陰で、全員での港の奪い合いが発生するようになりました。

 現在はこの港プレイに対抗すべく、少品種大量生産の
 出荷型で、造船所プレイというのも見受けられます。


△出荷型の工場

 出荷型なら、コーン、インディゴ、砂糖は
 すぐに生産体制が整います。
 この期に工場を購入し、監督される毎に2金
 入手するってパターンも存在します。
 本来、工場は建築型が欲しがる建物ですが、
 それを先に枯らせてしまうってこともあります。
 建築型が2人以上居れば、確実にダメージは与えられます。
 
 工場という建物が優秀なのは、小さな市場と同じく
 そのコストパフォーマンスにあります。
 中盤で建てておけば、3種類生産でも
 監督コマンド4回で元が取れます。
 だから出荷型プレイヤーが購入しても
 全く損というわけではありません。
 
 最も、造船所や港が残っている場合は
 そちらを狙いに行くべきですので、
 売り切れてて工場が残ってるケースには
 こういう選択もあると思われます。

 ま、私は見たことありませんけど(笑)


○格下だと思ったら農地?

 そのメンバーの中で自分が一番弱いと思ったら、
 最初から運任せの農地って選択もあると思います。
 コーンが山のように出たら出荷型。
 タバコやコーヒーなら建築型って決め方も
 あっていいと思います。
 続けて、出荷型なら病院(宿屋)、建築型なら建設小屋なんて
 購入もいいかもしれませんね。


○悩む市長

 自分が市長をプレイすると、コーヒーが生産できるようになるけど、
 他プレイヤーの造船所に人が乗っちゃう・・・・・なんてジレンマ、
 皆さん体験していることと思います。
 逆に1人だけ人が欲しいプレイヤーは、誰か市長やらね〜かなぁ〜って
 ず〜っと待ってたりします。
 このゲームにおいて大切なことは、自分も得をするけど、
 相手も得をするってプレイを心がけておくといいのではないでしょうか?
 その代わり、相手と自分が同じか、自分の方が得をするような形で
 プレイを目指せるのがベストなんですけどね。


○もっと悩む監督

 このゲームでは、監督ってコマンドはちょっと損のようなイメージがあります。
 これに絡んだ商人や船長の方がメリットは大きいですから。
 だけど、誰かが監督をしないとゲームが進みませんし、
 頃合いってのは絶対にあるはずです。
 「今監督をしたら、誰に何が生産されるか?」
 「生産された作物を、次手番のプレイヤーは売るのか、出荷するのか?」
 それをしっかり把握して、自分が有利になると判断できたら
 それが監督をプレイするときではないでしょうか?
  
 具体的には、建築型ならコーヒーかタバコの生産体制が整った直後が監督の頃合いだし、
 出荷型なら建築型が生産体制を整える寸前が頃合いにはなりますけどね。


○船長は暗算

 船長がプレイされて、各自が勝利ポイントを貰っているとき、
 誰が何点獲得したかってのは大事です。
 1回だけの船長なら覚えていられますが、出荷型プレイヤーは
 1回の船長で何度も出荷していきますので、暗算するのも大変かもしれません。
 だけど誰が何勝利ポイント持っているかを知るのは、
 ゲームをいつ終わらせるかってことに直接絡んでくるので、
 最重要課題となります。
 ここを怠ると、勝率がぐっと下がってしまいますよ。


○三人プレイに石不要

 三人プレイでは金鉱堀りがありません。
 そのため、役割は6つとなります。
 この役割は2つのグループに分けることができます。

 開拓者-建築家-市長
 監督-商人-船長

 このどちらかが選択され、もう一方には懸賞金がつきます。
 三人プレイでは、この懸賞金だけでも充分にお金が回り、
 出荷型でも造船所を建設することは難しくありません。
 
 勿論、建築型で石を取り、棍棒で殴りつけるような
 パワープレイをすることも可能ですけれど。


○1人立ちしない

 常に他プレイヤーの動向を伺い、
 建築型なのか出荷型なのかを見極めましょう。
 その上で、自分だけが出荷型や、自分だけが建築型に
 ならないようにシフトしていきましょう。
 4人プレイで出荷型二人と建築型二人ならバランスは取れてますが、
 片方が有利だと判断したら、手を変えていくのも大切なことです。
 

○三人プレイなら港

 3人プレイですと、船の積載量は4,5,6となります。
 これが微妙に満杯にならないんですよ。
 最初はコーン、インディゴ、砂糖を生産しておけば、
 まず船には載せられるでしょう。
 3つとも作っておけば、全て出荷させることも不可能ではありません。
 そんな状態のプレイに一番合った建築物。
 それが港なのです。
 コーン、インディゴ、砂糖を1つずつ生産して、船に全部載せれば3VPですけど、
 港を持っていると6VP稼げます。
 勝利点が倍になるんですよ!
 このお得さを逃す手はありませんよ。

 それから、3人プレイでは商人のターンで市場に全員が
 作物を載せても、1つスペースが余る計算になります。
 ここを狙っての商館というのもアリですよぉ。


○五人プレイなら建築小屋

 このゲームには、採石場(石)は8枚しかありません。
 これを5人で奪い合う形になります。
 建築型ですと、ベストは3つ。最低でも2つは欲しいところ。
 これを確実に確保するためには、建築小屋は必需品です。
 建築型でなくても、石は需要過多になりますので
 他プレイヤーに取らせないという意味で
 石を枯らせるというプレイもアリだと思います。
 

○一巡二番手の金鉱堀り

 一巡一番手が開拓者をプレイ。
 三番手が砂糖を引いた場合、素直に二番手が建築家を選ぶと
 三番手は小砂糖工場購入。
 自分の親で市長を選ぶと、砂糖生産体制が確立します。
 これを防ぐ意味で、一巡二番手の金鉱堀りというプレイはどうでしょう?
 開拓者のターンでタバコが引けてれば、
 建築家を他プレイヤーが選んでもパス。
 自分が親になって建築家を選び、タバコ工場が購入できます。
 
 もし三番手がコーンを引いた場合(滅多に有り得ませんが)は、
 市長をプレイするのがいいでしょうね。
 いきなりコーン2個生産体制を整えられるのは厳しいですから。
 

○工場→港→ギルドホールが必勝体制

 建築型の必勝パターンがこれです。
 素直にこうやって購入できたら、まず負ける展開には
 なっていないでしょう。
 最も、最近は先にギルドホールを買うケースや
 工場を買わないケースもあります。
 場の流れを見ながら、この辺は吟味してください。


○追い込むなら出荷型

 建築型は必要な建物を建設したら、
 とにかくゲームセットを狙って人切れや
 建て切りを狙ってきます。
 これを覆せるのが出荷型です。
 同盟者さえいれば、毎ターン10点くらいの
 出荷点を稼ぐことも可能です(要造船所)
 建築型がいくら頑張っても、1ターンにそれだけの
 点数を稼ぐことはできません。
 ハイスコアゲームに持ち込めたら、これは出荷型の勝ちでしょう。
 但し、これはモノポリーでいうところの
 『グリーンで勝つ』に非常に近いので、かなりの我慢が必要ですが。


◎プエルトリコ必勝法

 実はこういうのがあるんです。
 それは、
 『下手な奴の下家』
 なのです。
 このゲームは全員が下家を縛るプレイが
 求められます。
 極端な話、下家の勝利は上家の責任です。
 どこかでマズイプレイがあったため、
 有利にさせてしまったのです。
 ゲーム終了後、しっかりと感想戦をすれば
 結論は出るのではないでしょうか?
 棋譜があれば、もっとよくわかりますけど。


○開拓者の考え方

 どうも疎かになっている開拓者コマンドですが、
 実はこれがこのゲームの礎です。
 1回目、2回目くらいの開拓者コマンドで
 自分の欲しいタイルが引けないと、
 後の展開が非常に遅くなります。
 出荷に出るのか、建築で行くのか。
 建築なら売り物は何で、出荷なら何を大量生産するのか。
 これらはここで決まってしまうのです。
 建設小屋購入して、いきなり採石場2枚引いてるプレイも
 悪くはありませんが、こればっかりでは
 欲しい作物のタイルが引けなくなることもありますので。


○金鉱掘りを見直そう

 一般的には『パス』とさえ言われている金鉱掘りですが、
 このゲームでは、自分だけが得をするプレイを最高のプレイと
 表することがあります。
 だとすれば、金鉱堀りは正しく最高のプレイではありませんか。
 確かに金鉱堀りばかりプレイしていても勝てるとは思いませんが、
 世間一般の評価より、金鉱堀りは重要だと思われます。
 特に出荷型プレイヤーにとっては、お金を得られる数少ないチャンスです。
 もっと大事に金鉱堀りを活用しましょう。


○船を縛れ

 建築型にとって、出荷型ってのはやっぱり敵なんです。
 出荷型が自由に監督→船長とプレイされれば、建築型はジリ貧になります。
 そこで、船を縛るプレイが出てきます。
 出荷型はタバコやコーヒーといった、単価の高い作物は
 なかなか生産できません。
 これを利用して、先にコーヒー船やタバコ船を作ってしまいます。
 7船にコーヒーを載せて、自分しか生産できない態勢なら、
 出荷型はシビれてしまいますね。



おまけ

建物あれこれ

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